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Adobe Photoshopデータ作成ガイド

同人誌やその他印刷物の印刷用データをAdobe Photoshopを使用して作成する場合は、トラブルを避けるためにも必ずこちらのページを参考してください。

新規カンバスの初期設定について

カンバスサイズ初期設定の方法

まずはじめに、作りたい印刷物に合った新規カンバスを作成して下さい。

新規作成設定画面

1 幅と高さでサイズを設定してください。

Photoshopで入稿される場合、トンボは必要ありません。トンボは不要です。
ただし、フチなし印刷をご希望の場合は仕上がりサイズより上下左右に3ミリずつの「塗り足し」が必要となります。
サイズ設定を間違えてしまうと、印刷ができない・きれいに仕上がらないといった問題が起こりますのでご注意ください。

2 適切な解像度を設定してください。

解像度は印刷の仕上がりに影響する重要な設定です。
カラー印刷かモノクロ印刷かで解像度の推奨値が異なりますのでご注意ください。

3 適切なカラーモードを設定してください。

カラーモードは印刷する色(カラー印刷、モノクロ印刷、RGBビビッドカラー印刷)によって異なります。

カラー印刷の場合
「CMYKカラー 8bit」を選択
モノクロ印刷の場合
「グレースケール 8bit」を選択
RGBビビッドカラー印刷の場合
「RGB 8bit」を選択

制作サイズについて

Photoshopで入稿される場合、トンボは必要ありません。

無線綴じの表紙データもトンボのないデータで問題ありません。
ただし、フチなし印刷をご希望の場合は、仕上がりサイズより上下左右に3ミリずつの「塗り足し」が必要となります。

塗足しについて詳細はこちらをご確認ください。

データのサイズについて詳細はこちら

「塗り足しをつけたサイズ(仕上がりサイズ+塗足しサイズ)」では無かった場合、とくに指示がなければ、中心から仕上がりサイズで断裁させていただく場合がございます。
お客様が意図するものと違った仕上がりとなる場合もございますので、サイズをお間違いないようくれぐれもご注意ください。
photoshopの塗り足しがあるデータのイメージ
Photoshopの塗り足しがあるデータとないデータの比較イメージ

画像の解像度について

解像度が推奨より低ければ低いほど、画質が粗く印刷されます。

パソコンの画面上ではキレイに見えていても、解像度が低いと印刷ではきれいに仕上がりません。
また、もともと解像度の低い画像の画質を上げることはできません。
当社で画像の解像度のチェックをすることはできませんので、お客様の方でご注意くださいませ。

印刷カラーによって解像度の推奨値が異なります。

印刷カラー別 推奨解像度

カラー
原寸サイズで350dpi

カラー
CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の4色で表現します。

グレースケール
原寸サイズで600dpi

グレースケール
黒と灰色(白と黒の中間色であるグレーの濃淡)で表現します。

モノクロ2階調
原寸サイズで1200dpi

2階調
黒(墨1色)で表現します。
カラーと比べると、グレースケールとモノクロ2階調はイラストや画像を表現する色が圧倒的に少ないため、解像度が低いほど、線にギザギザが出やすくなり網点も目立ちます。
解像度を高く設定していただくことで、なめらかできれいな画像が印刷できます。
解像度設定手順1

「イメージ」

「画像解像度」

解像度設定手順2

画像の再サンプルのチェックを外す

「解像度」の数値を上記を参考にカラーモードに合わせて設定

解像度設定画面

画像のリサイズを行う際の注意点

解像度の高いデータを低くすることは可能ですが、低解像度で作成してしまったデータを後から解像度の設定を高くしても画質が良くなることはありません(粗くなってしまった画像は、数値の変更しても粗い状態のままです)。
解像度は一番最初に設定してください。

カラーモードの設定について

カラーモード設定手順

「イメージ」

「モード」

カラーモードを選択

カラーモード選択画面
  • モノクロ印刷の場合、カラーモードはグレースケールにて作成してください。
    ※グレースケールになっていないと見た目がモノクロでも色味が出てしまいますのでご注意下さい。
  • RGBモードで作られた画像を印刷した場合、画像がくすむ場合がございますのでご注意ください。
    カラーモードについて詳しくはこちら

Photoshop Elementsのカラーモードについて

Photoshop Elementsでは、RGBカラーのデータしか作成することができませんので、RGBデータのままでご入稿下さい。
ただし、RGBで制作されたデータは、印刷時に色の再現性が落ちますので多少色がくすんで印刷されます。予めご了承ください。

CMYKとRGBの印刷仕上がりの比較イメージ

レイヤーの結合について

レイヤーはすべて一つに統合してご入稿ください。

印刷しない不要なレイヤーを削除してから、レイヤーをすべて統合してご入稿ください。
レイヤーを統合されていない場合、フォントが変わってしまう場合などがありますのでご注意下さい。

レイヤー統合手順

「レイヤー」

「画像を統合」

「画像を統合」を選んでください。全てのレイヤーを統合します

図のように、レイヤーがひとつになっていればOKです。

レイヤーが統合されたデータのイメージ

必ず1つの単ページ(1ページ分)または、1つの見開き(2ページ分)のみで、1つのデータを作成してください。

データ不備のイメージ

1つのファイルにレイヤーで分けてページを複数作成しないでください。
1ページまたは見開きにつき1ファイルで作成してください。
複数ページをレイヤーで分けたデータはご入稿いただいても印刷に対応できません。

保存形式について

保存形式は「Adobe Photoshop」形式で保存していただければ問題ありません。

拡張子は「.psd」となります。

psdアイコン
Comicstudio、CLIP STUDIO PAINT、MediBang Paint、FireAlpacaなどで作成されたデータは「PSD形式」に書き出してご入稿ください。