PowerPoint データ作成ガイド
Microsoft Officeソフト パワーポイントでご入稿のお客様は、トラブルを避けるためにも必ずこちらのページを参考してください。
色味や画質・レイアウトなどの仕上がりを気にされるお客様は、Microsoft Officeソフトではなく 「Adobe Illustrator」「Photoshop」などの 印刷用データ作成ソフトのご使用をおススメします。 |
- 作成サイズの設定
- 画像の配置方法
- 特殊効果について
- 文字切れについて
- 色の変化について
- PDFの書き出し方について
「Adobe Acrobat」でPDFへの変換方法はこちら
Microsoft OfficeソフトからPDFへの変換方法はこちら
PowerPointデータは、そのままご入稿していただくことも可能ですが、トラブルの防ぐため、 お客様の方でPDF形式への変換が可能な場合は、PDF形式に変換したデータをご入稿をお勧めします。
Microsoft Officeソフトで「正しく印刷することができるデータ」を制作するための基礎注意点
使用する画像の解像度は原寸サイズで350dpiを推奨しています。 |
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通常、印刷データはCMYKカラーで制作しますが、ExcelやWordなどのMicrosoft Officeのソフトでは、RGBカラーのデータしか作成することができません。 「RGB」がモニタ(ディスプレイ)上で再現できるカラーに対し、「CMYK」は印刷で再現できるカラーのことを指します。 |
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そのため、画面上で見ている色よりも印刷仕上がりはくすむ、または色が沈みますので、予めご了承ください。
詳しくはこちらをクリック
ExcelやWordなどのMicrosoft Officeのソフトでは、文字のアウトライン化、ラスタライズ化ができないため、必ず当社対応フォントでデータを作成してください。
当社で対応していないフォントをご使用の場合、文字が置き換わるため、レイアウトが崩れる・文章が切れる等のトラブルが起こる場合がございます。
当社対応フォント一覧はこちらをクリック
※透過性(半透明)・透過性グラデーション・影等、特殊な効果を使うと、正常にデータ通りの印刷ができない上に、デザインが崩れてしまう可能性がありますので、ご使用はお控えください。
特殊効果について

左図の点線部分が仕上がりサイズです。
仕上がりサイズよりも、上下左右にはみ出している部分を「塗り足し」といいます。
塗り足しは上下左右にそれぞれ3mmずつ必要です。
ただし、背景が白場の場合(塗り足しが必要ない場合)は、仕上がりサイズでご入稿いただいても結構です。
ご注文サイズ | 仕上がりサイズ | ご入稿データサイズ(塗り足しつきサイズ) |
A4 | 297mm×210mm | 303mm×216mm |
B5 | 257mm×182mm | 263mm×188mm |
A5 | 210mm×148mm | 216mm×154mm |
B6 | 182mm×128mm | 188mm×134mm |
作成サイズの設定
PowerPointでデータを作成する時は、まず作成サイズを設定してください。
ページ設定で、必ずユーザー設定を選び、サイズを必ず手動で入力してください。
スライドのサイズ指定に「A4 210×297mm」がありますが、これを選択しても幅と高さの数値がA4サイズではありませんので、必ず「ユーザー設定→手入力」で数値を設定してください。
〔手順〕ファイル>デザイン>スライドのサイズ>ユーザー設定>幅と高さを入力する
※端まで絵柄があるレイアウトの場合は、周囲3ミリ塗り足しが必要となります。
サイズを入力するときは、仕上がりサイズ+6mmのサイズを入力して作成してください。
※塗り足しの部分は、切り落とされますので、そのことを踏まえたうえで重要な絵柄や文字は端から余裕をもってレイアウトしてください。
※透過性は0%にしてください。モニタ上では透過されて見えますが、印刷には反映されません。
塗り足しについて
下記のイメージような、紙のフチぎりぎりまで写真がある、背景の色があるといったデータは「上下左右3ミリずつの塗り足し」が必要となります。
作成サイズの設定の際は、仕上がりサイズ+6mmのサイズを入力して作成してください。
塗り足しの部分は、切り落とされますので重要な絵柄や文字は端から余裕をもってレイアウトしてください。
【紙の白場が出てしまった仕上がりイメージ例】
端まで絵柄があるレイアウトなのに、塗足しがないデータを印刷した場合、断裁後、下記のような仕上がりになる可能性があります。
また、仕上がり位置より内側にずれることもありますので、切れて困る文字や図柄は仕上がり位置から3mm以上内側にレイアウトしてください。
色の変化について
通常、印刷データはCMYKカラーで制作しますが、ExcelやWordなどのMicrosoft Officeのソフトでは、
RGBカラーのデータしか作成することができません。
そのため、「RGB」のままでご入稿していただくことになりますが、印刷する際には「CMYK」で出力されます。
印刷の色は「CMYK」で表現されますので、RGBのデータをモニタで見るよりも
多少色がくすみます。その点ご了承ください。
※「RGB」と「CMYK」の違いは…
「RGB」がモニタ(ディスプレイ)上で再現できるカラーに対し、「CMYK」は印刷で再現できるカラーのことを指します。
「RGB」の方が色表現領域が広いため、「CMYK」では再現できない色領域があり、
「CMYK」で再現できない色表現については、「CMYK」で表現できる色に変換されてしまいます。
そのため、「CMYK」である印刷物は、ディスプレイで見る「RGB」のデータよりも色がくすんでしまいます。
この点は予めご了承ください。
※上図はあくまでイメージとなります。PC環境、デザイン等によって色の変化は様々ですので、ご注意ください。
文字切れについて
裁断の際に生じるズレにより、紙の端に白場が出るのを防ぐために「塗足し」が必要となりますが、仕上がり位置より内側にずれることもあります。
仕上がり位置ぎりぎりに文字や写真、図形等をレイアウトしていると、内側にズレて裁断された場合、切れる・欠けてしまう恐れがあります。
そのため、切れて困る文字や図柄は最低でも、
仕上がり位置から3mm以上内側(※1)にレイアウトしてください。
読みやすさを重視するのであれば10~20mm程余裕があるのがおススメです。
※1 塗足しがあるデータの場合、データの端から6mm以上内側となります。
塗足し部分、また仕上がり位置ギリギリにレイアウトされていたため、 文字が欠けてしまったイメージ例 塗足し部分、または仕上がり位置ギリギリにレイアウトしていると左図のように、裁断でカットされてしまいます。 内外、共に最大3mm程はズレてしまうと想定した上で、レイアウトに余裕を持たせてください。
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特殊効果について
透過性(半透明)・透過性グラデーション・影等、特殊な効果を使うと、正常にデータ通りの印刷ができない上に、 デザインが崩れてしまう可能性がありますので、ご使用はお控えください。
透過性をご使用された場合、下図のように網目やスジ模様で印刷される場合がございますので、透過性はご使用はお控えください。
影・ぼかし・透かし等の効果は印刷には不適切となっており、使用すると予期せぬ仕上がりになる場合がございますので、「影・ぼかし・透かし」の効果のご使用はお控えください。
ワードアート効果は印刷には不適切となっており、使用すると予期せぬ仕上がりになる場合がございますので、「ワードアート」のご使用はお控えください。
パターン効果は、画面上の見え方と実際の印刷での仕上がりが異なる場合がございます。
ご使用になる場合は予めご了承ください。
※他、こういった効果をご使用されている場合は、それにともなうトラブルもご納得頂いているものとし、印刷に進めさせていただきます。
【例】※特に、パワーポイントのバージョンが2000~2004をご使用されている方は、透過性(半透明)効果を使用すると、 網目状に印刷されたり、効果自体が反映されない場合があります。
画像を配置する方法
写真やグラフなどの画像データを配置される際は、必ず【挿入→図→ファイルから】の手順にて画像を配置してください。
〔手順〕挿入>画像
配置画像の解像度(データ容量)が適切でない場合、非常に粗い状態で印刷されてしまい、ギザついたり、ぼやけたりといった仕上がりになる可能性があります。ご注意ください。
Microsoft OfficeソフトからPDFへの変換方法
PDF変換には「Adobe Acrobat」などのPDF変換ソフトが必要な場合があります。
マイクロソフトオフィス 2003以前 | 別途、変換ソフトが必要となります。 |
マイクロソフトオフィス 2007 | アドインをインストールすると直接PDFに変換することができます。 ※ただし、画質が200dpi程度に下がります。 |
マイクロソフトオフィス 2010 | 直接PDF に変換することができます。 ※ただし、画質が200dpi程度に下がります。 |
「マイクロソフトオフィス 2003」以前のバージョンは、「Adobe Acrobat」などのPDF変換ソフトが必要となります。
データ作成前に、ご利用のPC環境でPDFへの変換が可能かどうか、必ずご確認ください。
PDF変換ソフトには、有料、または無料のものもございますので、お客様の環境にあったものを選んでご利用ください。
※ ソフトのインストール等はお客様の自己責任でお願い致します。
インストールやソフトを使用した結果、生じた破損や障害について弊社では一切の責任を 負いませんので、予めご了承ください。
当社では「PDF変換ソフトについて」または「そのダウンロード方法・使用方法」等のご相談は一切承っておりません。ソフトの選択・使用については、お客様の自己責任でお願いいたします。
こちらでは、「Adobe Acrobat」をお持ちではなく、マイクロソフトオフィス 2010からPDFへ書き出す方法をご案内します。
Microsoft OfficeソフトからPDFへの変換方法
〔手順〕ファイル>名前を付けて保存
〔手順〕
(1) | ファイルの種類 > 「PDF(*.pdf) を選択 |
(2) | 最適化 > 標準(オンライン発行および印刷)を選択 |
(3) | オプション > PDFのオプション(ISO19005-1に~)にチェックを入れる |
(4) | ツール > 図の圧縮 > 「印刷用(220dpi)」を選択 |
(5) | 最後に「保存」をクリック |
変換したPDFファイルを確認してください
原寸サイズ、または塗り足しを含めたサイズ等、印刷に必要なサイズになっているかご確認下さい。
〔手順1〕 PDFファイルを開く > ファイル > プロパティを選ぶ 文書のプロパティが開く
〔手順2〕 文書のプロパティ > 概要
下図の「ページサイズ」に表示されたサイズをご確認下さい。
フォントがすべて埋め込みになっているか、PDFファイルを開いてご確認下さい。
※埋め込みされていないフォントがあると、印刷の際に、別のフォントに置き換わってしまい、レイアウトが大きく崩れる場合がございます。
〔手順1〕 ファイル>プロパティを選ぶ 文書のプロパティが開く
〔手順2〕 文書のプロパティ>フォント
下図のようにフォント名の横に(埋め込みサブセット)と書かれていれば、埋め込みできているフォントです。すべてのフォントが、埋め込みできているかご確認下さい。
フォントが埋め込まれていない場合、フォントが置き換わり、レイアウトが変わる、文章が切れる等の不具合がおこる可能性がございます。
「Adobe Acrobat」を使わずに、Microsoft OfficeソフトからPDFへ直接変換した場合、 写真・画像の画質は200dpi程度に下がっていしまいます。
また、PDF変換後は予期せぬレイアウトの崩れ、 画像の抜け等が起こる場合がありますので、できあがったPDFは必ず一度開いて、見え方などに問題がないかご確認下さい。
Officeデータ(PowerPoint)の場合、下記の点を確認してください。
□作成方法とご注意点をご確認ください。PowerPoint入稿ガイド
□塗り足し3mmつけていますか?塗り足しについて
□配置画像は解像度300~350dpiありますか?低解像度の場合は粗く印刷されます。
□カラーモードがRGBのデータですので、印刷の際は、CMYKに変換され、色が多少しずんでみえます。ご了承下さい。
□ご入稿後、弊社で印刷用データに変換し、お客様にご確認用PDFファイルをお送りいたします。
※印刷OKのお返事をいただいてからの印刷となります。